大隈重信侯ゆかりの蔵

(前列左から5番目が大隈重信侯・左から4番目が南方常楠(世界一統2代目))

当社の酒名及び社名である「世界一統」とは、2代目南方常楠の時代(明治40年)に名づけられました。早稲田大学の創立者であり、第8・17代内閣総理大臣をつとめ、歴史に名を残した大隈重信侯に常楠が師事したことより、侯が紀州高野山に参詣の折、酒名の選定をお願いしたものです。気宇壮大な侯は「世界を統一」する「酒界の一統」たれといった意味より、ここに「世界一統」と命名されました。なお大正15年まで会社組織を「南方酒造株式会社」としておりましたが、のち昭和46年に社名を酒名と同じ「株式会社世界一統」に変更し、現在にいたります。

大隈重信侯が酒名を「世界一統」と名づけたことを、友人である前島密侯も賞賛の辞をおくったといわれています。この「世界一統」と記された書体がもとに、現在の世界一統のロゴが誕生いたしました。

(明治40年に前島密侯が自筆で記した世界一統を寄贈)
大隈重信
天保9年(1838年)~大正11年(1922年)。日本の武士・佐賀藩士、政治家、教育者。第8代、第17代内閣総理大臣。位階勲等は従一位大勲位。爵位は侯爵。東京専門学校(現・早稲田大学)の創立者
前島密
天保6年(1835年)~ 大正8年(1919年)。明治時代の官僚、政治家。日本の近代郵便制度の創設者で、1円切手の肖像で知られる。「郵便」や「切手」、「ハガキ」という名称を定めた。その多大なる功績から「日本近代郵便の父」と呼ばれる。大久保利通らが当初進めていた大阪遷都に対し江戸遷都を建白した事でも知られる。また、国字改良論者としても有名である。